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Author:たまの猫
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初めてのホラー
【今日の一冊】★★★小説(ホラー)
20061129081300.jpg ちび隠居からのオススメじゃ

今日は筒井康隆氏の初ホラー短編集にしようかの
ミステリーあり、スプラッタあり、風刺物あり、異様な物ありの
実に多種多様じゃ

その中でも2.3紹介するぞ
まずは『鍵』からじゃ
彼は締め切りに追われ出版社に寝泊りし朦朧としながら
やっと書き上げた原稿に満足しウトウトし始めたんじゃが、
出版社の応接室とはいえ部屋全体が
寒々としてやはり熟睡できず飛び起きたのう
そこで彼は以前住んでいた家を思い出したんじゃ
今は郊外に家を建て家族全員そこへ移り住んでおるんじゃが
それ以前は都心の建売を買いそこに住んでおって、
その家も売却せず家具もそのままにしておるから、ここで寝るよりは数段良いと
その家の鍵を見つけるためポケットに手を入れ探しておると、
お目当ての鍵は結局見つからず、それとは別の見覚えのある鍵が出てきたんじゃ
よくよく見ると、それは馴染みのホテルの鍵じゃった
記憶を辿ると彼は都心に着いて早々ホテル向かった事を思い出し
ホテルに寝泊りするつもりが、出版社に缶詰状態で居たもんじゃから
チェックインしたことさえ忘れておったんじゃ
当然2年もほったらかしにしておる家に行くより、
行き届いたホテルの方が良いに決まっとる。
すぐさまホテルに向かい暖かいベットにもぐり込み眠りについたのう
翌朝ホテルに預けておった鞄を受け取り中を引っ掻き回すと
やっぱりと言うべきか以前の家の鍵が出てきたんじゃな。
用を済ませたからには急いで帰る必要もなく
久しぶりにその家へ行ってみる事にしたんじゃ
そこで何気なく机の中を整理しておると、
引出しの一つからまた鍵の束が出てきたんじゃ
いずれも机や箪笥や鞄のための他愛のない小さな鍵じゃったが、
その中にどこか見覚えのある一際目立つ黄色く光る大きな鍵がついておった。
また記憶をたどりその鍵の所在をどうにか思い出し
その場所に行ってみる事にしたんじゃ
そうやって次々手にする鍵によって過去へと導かれて行くんじゃが・・・

鍵の最終目的地は結構長いぞ〜
じれったさもあるが、鍵ごとに怪しげな雰囲気を醸し出しておるから
次こそはと思わせる所なんぞ、う〜ん。話の運びが上手い!

次に『池猫』じゃ
これは2ページの短い話じゃからそう言えんのじゃが・・・
小学生の主人公が、家で飼ってる猫が子を産むたびに
近くの池へ子猫を放り込むじゃが・・・

その奇妙な結末の光景は想像して夢にまで出てきそうじゃて

もう一つ『死にかた』を紹介するぞ
大きな金棒を持ったオニがとある会社の一室のドアを
金棒で叩き壊して入ってきたんじゃ
そして標的を見つけては金棒を振り上げる
最初の犠牲者は一の瀬次に二谷と・・・

これは、読むのが耐えられないほど描写が凄まじい!
悪夢をみそうじゃから寝る前に読むのは避けた方がいいかもしれんぞ

とまぁ〜他にも奇妙な話が満載じゃ
ホラー初と言っても流石じゃのう存分に読ませてくれるぞ
無理には勧めんが読む勇気のある者は如何かのう

20070203184325.jpg
鍵―自選短編集

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テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

小説*** | 18:36:08 | Trackback(0) | Comments(6)